逆立ちしてもかなわない存在が、すぐそばにいる幸せ

「逆立ちしてもかなわない」

そんなふうに思える存在が、すぐそばにいることの幸せを、あらためて噛みしめた週末でした。

海を眺めながら、家族でゆっくり過ごした時間。

それは、娘がアルバイトで貯めたお金で企画してくれた「ママ孝行旅」でした。

弟の高校進学のお祝いも兼ねて、家族みんなで楽しめるようにと考えてくれたその気持ちが、何より嬉しくて。

プレゼントそのもの以上に、そこに込められた優しさや思いやりに、胸がいっぱいになりました。


娘はいつも、学校から帰ってくると

「ママ、聞いて聞いて。今日ね!」

と、キラキラした笑顔で一日の出来事を話してくれます。

「今日のご飯なに?」

と聞かれて、どんな答えにも

「やった!」と喜んでくれる。

その何気ない一言に、どれほど救われてきたかわかりません。

疲れて帰った日も、思うようにいかず心が沈んだ日も、子どもたちの声を聞くだけで、ふっと心がほどけていきました。

娘は、部活も、ボランティアも、アルバイトも、友達との時間も、恋愛も、すべてを全力で楽しんでいます。

それでいて、周りへの思いやりを忘れない。

見ているこちらが

どうやってそんなに時間を使っているの?

と驚くほど、毎日をいきいきと生きています。

私はワーキングマザーとして、いつもどこかで葛藤してきました。

寂しい思いをさせていないだろうか。

もっと一緒にいてあげるべきだったのではないか。

仕事を頑張る背中を見せたい気持ちと、そばにいてあげたい気持ちの間で、何度も揺れてきました。

だからこそ、できる限り仕事にも一緒に連れて行き、アウトドアも、食育も、季節の行事も、日々の何気ない会話も、大切に重ねてきました。

完璧な母親ではなかったと思います。

余裕のない日もありました。

うまく向き合えず、後から反省した日もあります。

それでも、私なりに必死に注いできた愛情は、ちゃんと届いていたのかもしれない。

今回の旅を通して、娘がそっとそう教えてくれたような気がしました。

子育てを中心に回っていた日常にも、少しずつ終わりが近づいています。

送り迎えをした日々。

一緒にご飯を食べた時間。

何気ない会話に笑った夜。

その一つひとつが、今になってかけがえのない宝物だったのだと感じます。

寂しさが込み上げる一方で、心に誓ったことがあります。

私も、娘に負けないくらい

「毎日が楽しくて仕方がない」

と思える人生を、これからも生きていこう。

子どもたちが自分の人生を思いきり楽しんでいくように、私もまた、自分の人生を美しく、しなやかに、心から楽しんでいきたい。

私にはもったいないほど愛おしい子どもたち。

その存在に支えられ、励まされ、育てられているのは、きっと私のほうです。

この貴重なひとときに、心から感謝しています。

美習慣コーチ® 長谷川 千尋