毎朝30分のジョギング習慣 7つのメリット
まるで体力が無限のように感じられた十代の頃。
寝る間も惜しんで働いていたら、ある日過労で倒れてしまいました。
“私はきっとまた自分に無理をさせるにちがいない。
一日24時間のわずか30分だけ。自分と向き合う時間を作ろう“
自分の体調の変化に気が付く仕組みを作ろうと決めたのは19歳の私。
豊平川の河川敷を歩くことから始めました。
今ではほぼ365日走ります。走れないのは海外便で陸に足がついていない時くらい。
雨の日も雪の日も。国内外の出張先でも。
毎朝のジョギングは20年以上継続している習慣の一つですが、
走ることが苦手で小学校のマラソン大会の日にはかならず熱をだしていた私が習慣にできたのは“メリット”を強く感じていたからです。
20年以上続けてきたジョギング習慣の7つのメリットをご紹介します。
1:自分に謙虚になれる
年を重ねるほど、経験や自信が蓄積されるほど自分に対して謙虚になることは難しいと感じています。自分の体力や能力を過信したり、無理をし過ぎてしまうこともあります。自分に鞭打つあまり、自分の心と体に素直になれない時もあります。
“今日はいつもの折り返し地点に辿り着く前に息があがってしまったな”
“昨日に比べて、今日は少し体が重く感じるな”
走ることで自分の体のちょっとした変化、ホルモンバランスの変化も逃さず気が付くことができます。
どんな人も24時間365日、常に最高の状態であるとは限りません。
無理しすぎて体を壊したり、怪我をしてしまう前に、走ることで小さな体調の変化にも気が付きやすくなることができます。
比べる対象は、他の誰でもなく、過去の自分であり、今の自分を見つめる機会にもなります。自分の状態を正しく知ることで、仕事でもプライベートでも、最適な選択ができ、最高のパフォーマンスが発揮できると思うのです。
自分を知る機会はコミュニケーションを仕事にしている上でもとても大切なことだと感じています。
私が20年以上続けている“ジョギング習慣の7つのメリット”。
2つめ3つめは身体のメリットをご紹介します。
2:免疫力があがる
スポーツはやはり身体的メリットが大きいと実感しています。ステイホームでも体型維持のために運動は欠かせませんね。私は妊娠期間を除いて、高校生の頃から体重がほぼ変わっていません。
走ると血流が良くなり、血液中の免疫細胞の働きが活性化します。免疫細胞の働きを低下させるストレスホルモンが、走ることによって減少するというメカニズムに基づきます。 有酸素運動を定期的に行うことは、生活習慣病の予防にも役立つんです。
ちょっとした自慢ですが、インフルエンザにかかったことがありません。
学級で流行っていた時も、家族がインフルエンザA・Bと立て続けにかかった時も私だけはかかりませんでした。
(お陰様でしっかり看病してあげられました。母親が無事であること、家族全員が倒れてしまわないことは大事だと実感した次第です)
決してジョギングをしていればインフルエンザにかからないわけではありませんが、きっとジョギング習慣によって高められている免疫力が風邪や病気からも守ってくれていると感じています。
3:基礎代謝の向上
基礎代謝というのは何もしなくても消費されるエネルギーのこと。基礎代謝は1日のエネルギー消費の約60%ほどを担っています。走ることは下半身の筋肉を動かし、鍛えることができるので、筋肉量の増加により基礎代謝の向上にも繋がります。
基礎代謝が向上すれば痩せやすくて太りにくい体作りができます。これはダイエット後のリバウンド防止にも繋がります。
ダイエットは「運動中にカロリーを消費する」ことだけを考えるのではなく、「基礎代謝を上げてトータルでカロリー消費量を上げる」ことを念頭に置いた方が効率的です。
基礎代謝の20%ほどが筋肉で消費されるので、筋肉をつけることで基礎代謝も上がります。
ただゆっくりジョギングするだけよりも、アップダウンのあるコースを走ったり、ペース走やインターバルで筋肉に刺激を入れた方が効果は上がります。
私は平日のロードに加えて、週末にはトレイルランニングを組み合わせて、日頃使わない筋肉も適度に動かすようにしています。
4時起きで日の出にあわせて山頂を駆け上がり、朝陽を眺めながらいただく朝の珈琲は格別です。
私が20年以上続けているジョギング習慣の“7つのメリット”。
4つめ5つめは比較メリットをご紹介します。
4:比較的コストがかからない
他の趣味やスポーツと比べて、かかるコストが安いことが挙げられます。
ランニングシューズやウェア類に多少かかるものの、一度揃えてしまえばあとはいくら走ろうともタダです。
5:時間と場所に左右されにくい
ジムのようにマシーンが必要なわけでも、予約の必要もなく、好きな時に好きなところで実施できます。
私が好んで走る早朝の時間帯は車もほとんど走っていないので、澄んだ空気を思いっきり深呼吸することができます。
夜は会食で予定がはいることが多いので、継続性の観点からも必ず確保できる朝の時間帯を選んでいます。
出張用スーツケースにも必ずシューズとTシャツが入っています。
旅先での早朝ジョギングはその町の息遣いが感じられ、楽しみの一つです。
高知県への出張の時。たまたまイベントと重なり、よさこい祭りの翌朝には、祭りで燃え尽きた男性の皆さんがあちらこちらで寝っ転がっていました。前夜にどれほど白雪下のかを垣間見たのも楽しい思い出です。
岐阜の郡上八幡では、早朝から地元の女性の方々が朝の挨拶を交わしながら、水路で野菜を洗ったり、洗濯をしている姿を見ることができました。その土地ならではの様子、働く姿眺めながら走るのも醍醐味です。
ジョギングはたいていどこででもできるので、旅先を走って巡るのも、その土地の良さを効率よく体感できる良さがあると感じています。
私が20年以上続けているジョギング習慣の“7つのメリット”。
6つめ7つめは精神的メリットをご紹介します。
6:気分リフレッシュ
想像してみてください。緑が生い茂る森、小鳥のさえずりやアカゲラが遠くで木を叩く音、澄んだ空気を深く吸い込みながら走る自分の姿を。私は街中に住んでいるので、毎日森の中とはいきませんが、都会と自然がバランスよく配置された美しい街並みを走っています。
走りはじめた頃から、ジム(室内)ではなくロードを走るようにしていました。
季節の移り変わりやその日の天気・気温、色々なことを敏感に感じとれてリフレッシュ効果が高いからです。
春~秋には沿道の花や草木を愛でながら。冬はまだ暗いうちに走るので月に照らされた雪灯を眺めながら走ります。
早朝の澄んだ空気の中、朝陽や小鳥のさえずりに一日のエネルギーをもらっています。
長時間屋内にいると思考も停滞しがちですので、煮詰まった時には少し走ってみるのも良いかもしれません。
特にこれからジョギングを始める方は、天気のいい日に郊外の公園や河川敷など自然を感じられるところからはじめるのもおすすめです。
無理せず“気持ち良い”と感じる程度に。その感触を残していくのが続くコツでもあります。
7:自信がつく
ジョギングを続ければ続けるほど、走れる距離はのび、タイムは縮まります。
数値で見える形でタイムが縮んでいきますので、客観的なデータという裏付けを持った成長を感じることができます。この効果は大きいです。どんどん自分が成長していくのがわかるのです。特にマラソンを完走した日には強烈な自己肯定感が生まれます。
私自身、2kmも続けて走れなかったところから、はじめてフルマラソンを完走できた時にはものすごい自信になりました。
そこから、トレイルランニングや、起業だって、何だってチャレンジできるようになりました。
自信がある人は魅力的に見えますよね。
自信のある人は自信のある振る舞いをします。
思考と行動はお互いに連動するんです。
習慣が変わると思考が変わり
思考が変わると言葉が変わり
言葉が変わると行動が変わり
行動が変わると人生が変わる
だから習慣に違いを起こす
毎日のジョギング習慣はきっとより豊かな人生につながります。
美習慣コーチ® 長谷川 千尋